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Cermitについて。

 

ドイツ製のポリマークレイ(樹脂粘土)

サーニット粘土はとても伸びの良いつややかな粘土です。

色々な色が販売されており混色も出来ます。

使いやすく、家庭用のオーブンで焼成出来るため

創作において様々な可能性を開いてくれます。

家庭用のオーブンで焼成出来、手に付かない性質のため

あまり場所を汚しません。

人形用においてはもともと人肌に近い色で作られている為に

他の粘土のように形成後の色塗りの手間が省けます。

 

しかし、販売元の事情か時々粘土の性質や色が変わってしまいますので、

常に一定の品質を保てるよう、練や混色の研究が必須です。

硬かったり、柔らかかったり、肌色が変わったり。

現在では素材が研究された為か比較的柔らかく、短時間で練り上げられるよう

な粘土が出回っておりますが、それでも基礎的な粘土の練り方は人形作りに

おいてとても重要な事。

粘土の堅牢性を保つ為にもぜひ練り方の研究はしていただきたいです。

 

そして焼成の温度の研究。130度で30分と粘土のパッケージには書いてあり

ますが、家庭用のオーブンにはそれぞれ個体差があり、これも個人での研究が

いります。

 

練りと焼成の研究が終われば次は形成の研究。

この粘土は他の粘土と違い付け足すことが難しい。

技術的に難しいだけで、まったく出来ないとは言いませんが

付け足し時の空気の混入や、色変わりなどの問題から、

足さずに押し出して形成するという技法が一番美しい肌を作る方法だと考えています。

 

サーニットは温かみのある美しい肌と表情を形成出来、

しかも乾かす手間も、ペイントする手間も省け、短時間で焼成、完成できるという

素晴らしい利点があります。回りをあまり汚さないので、家庭の台所でも作れるのですから、とっつき易い粘土でもあります。

 

しかし、美しい肌と強度を保つには、常に研究が必要で、形成には熟練が必要。

誰でも手に取ることができる粘土ですが、

それを完成させるには何度もの練習と勉強が必要な粘土だと思うのです。

 

 

 

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